三重県松阪警察署に業務上横領罪を告訴されたら

業務上横領の告訴について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

◇事件◇

三重県松阪市の衣料品製造メーカーに勤務するAさんは、5年ほど前から経理担当課長として稼働しており、会社の帳簿や口座など経理に関する業務の責任者をしています。
3年ほど前に、賭け事で借金を作ったAさんは、その返済に、会社の口座から不正に引き落とした100万円を充てましたが、帳簿を改ざんしたので会社に発覚しませんでした。
そのため、それ以降Aさんは、毎月数万円から数十万円ずつ会社の口座から不正に現金を引き下ろすようになり、これまで横領した額は1000万円を超えています。
そして先月人事異動があり、Aさんは他の部署に異動してしまい、Aさんの後任に就いた経理担当課長がAさんの横領に気付きました。
会社からの調査を受けているAさんは、自身の横領について認めていますが、会社は刑事告訴を検討しているようです。
(フィクションです)

◇三重県松阪警察署◇

【所在地】〒515-0019 三重県松阪市中央町366-1
【電話番号】0598-53-0110

三重県松阪警察署は、松阪市と多気郡多気町、多気郡明和町を管轄する警察署です。
管内人口が約20万人と、三重県内においては中規模な警察署ですが、平成30年度の刑法犯認知件数は1200件を超えており、1年間の刑法犯検挙件数は250人を超えています。
(三重県警察のホームページを参考)

◇業務上横領罪◇

刑法第253条(業務上横領罪)
業務上自己の占有する他人の物を横領した者は、10年以下の懲役に処する。(刑法抜粋)

業務上横領罪は、単純な横領罪(刑法第252条)の特別罪として位置付けられており、単純な横領事件と比べて法益侵害の範囲が広く、頻発のおそれが多いことから罰則規定が厳しく定められています。

◇業務上横領罪で逮捕される?◇

警察が捜査する業務上横領事件のほとんどは、会社等(被害者)からの告訴が端緒となります。
会社等(被害者)が警察に告訴するのは、弁償ができていない場合や横領額が高額に及んでいる場合などです。
警察が告訴を受理し捜査を開始した時点で、逃走罪証隠滅のおそれがある場合は逮捕されることとなるでしょう。

◇業務上横領事件で示談◇

業務上横領事件は、会社等(被害者)と示談することによって、刑事事件化を防げたり、刑事罰を免れることができます。
会社等(被害者)との示談は、横領したお金を被害者(会社)に弁償できるかどうかに左右されます。

◇業務上横領罪の量刑◇

業務上横領罪で起訴された場合、その処分は、横領した金額や、被害者(会社)に弁償しているか、会社等(被害者)と示談しているか等によって変わってきます。
ただ今回の事件のように横領額が一千万円を超える場合は、弁償することも非常に困難でしょうし、仮に弁償できていたとして、会社等(被害者)が告訴した場合は、警察は捜査に乗り出すでしょう。
その場合は逮捕される可能性も考えられますし、起訴された場合は実刑判決もあり得ます。
一般的に、弁償できていない業務上横領事件ですと、横領額が100万円を超えれば実刑判決が言い渡される可能性が高くなると言われています。

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