Archive for the ‘薬物事件’ Category

大麻栽培による大麻取締法違反事件で逮捕

2024-02-05

大麻栽培による大麻取締法違反事件で逮捕

大麻栽培による大麻取締法違反事件逮捕されてしまったというケースについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

~事例~

三重県伊勢市に住んでいるAさんは、以前から大麻を使用していましたが、次第に「購入するよりも自分で栽培してしまえばいいのではないか」と考えるようになり、自宅で大麻を栽培するようになりました。
Aさんが大麻を栽培し始めてからしばらくして、Aさんが以前大麻を購入していた売人が三重県伊勢警察署に摘発され、その結果Aさんにも捜査の手が伸びることになりました。
そして、Aさんの自宅に家宅捜索が入り、Aさんが大麻の栽培をしていることが発覚。
Aさんは大麻取締法違反の容疑で三重県伊勢警察署に逮捕されることになり、逮捕の連絡を受けたAさんの家族は、三重県刑事事件に対応している弁護士に、大麻栽培による大麻取締法違反事件について相談することにしました。
(※実際の事件を参考にしたフィクションです。)

・大麻の栽培と大麻取締法違反

多くの方がご存知のように、大麻大麻取締法という法律で規制されている違法薬物です。
大麻取締法では、大麻の所持や輸入などを原則として禁止しています。
今回のAさんは大麻の栽培をしていたようですが、大麻の栽培についても、大麻の栽培についても、大麻取締法で原則禁止されている行為です。

大麻取締法第24条
第1項 大麻を、みだりに、栽培し、本邦若しくは外国に輸入し、又は本邦若しくは外国から輸出した者は、7年以下の懲役に処する。
第2項 営利の目的で前項の罪を犯した者は、10年以下の懲役に処し、又は情状により十年以下の懲役及び300万円以下の罰金に処する。
第3項 前二項の未遂罪は、罰する。

大麻取締法第24条第1項に「みだりに」とあるのは、簡単に言えば「むやみやたらに」ということであり、一般の方については単純に栽培や輸入をしただけでも「みだりに」栽培や輸入をしたということになります。
「みだりに」に当たらない例としては、大麻取締法で大麻の取り扱いを許可されている農家や研究者が許可を受けた範囲で栽培などを行うことが挙げられます。

大麻の栽培による大麻取締法違反で注意しなければならないこととしては、同じ大麻の栽培という行為でも、第24条第1項と第2項で刑罰の重さが異なるということです。
第1項では単純に栽培などをした場合が定められており、第2項では営利目的に栽培などを行った場合が定められています。
つまり、大麻の栽培を営利目的=売買などをする目的でしていたかどうかによって刑罰の重さが変わるということなのです。

どういった目的で大麻を栽培していたかということは、あくまで人の内心の問題ですが、当事者の供述だけで判断されるわけではありません。
もちろん、本人がどういった認識で大麻の栽培をしていたのかという話も考慮されますが、例えば、栽培していた大麻の量や販売の履歴の有無など、客観的な事情も考慮した上で営利目的かどうかが判断されます。
ですから、場合によっては、今回の事例のAさんのように自分で使用する目的であったのに、営利目的の疑いをかけられ、本来よりも重い罪に問われてしまう可能性があります。
そういった冤罪を避けるためにも、まずは弁護士に相談し、取調べ等に適切に対応できるようアドバイスを受けることがおすすめです。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、大麻栽培などを含めた大麻取締法違反事件についてもご相談・ご依頼を受け付けています。
大麻取締法違反事件でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。

津市大門の路上で職務質問 覚醒剤の所持で現行犯逮捕

2024-01-08

津市大門の路上で職務質問された男性が、覚醒剤の所持で現行犯逮捕された事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

 

津市大門の路上で職務質問によって覚醒剤の所持が発覚

三重県津警察署は、津市大門で路上駐車していた男性を職務質問し、その後の所持品検査で白色の結晶の入った袋を発見しました。
この結晶を簡易鑑定した結果、覚醒剤であることが判明したことから、男性を覚醒剤の所持で現行犯逮捕しました。
逮捕された男性は、三重県津警察署に連行された後、採尿されることとなりました。
男性は、数日前に覚醒剤を使用しており、覚醒剤使用容疑でも取調べを受けているようです。
(フィクションです。)

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職務質問によって覚醒剤の所持が発覚

警察官の職務質問によって覚醒剤の所持が発覚し、その場で現行犯逮捕される事件は珍しくなく、覚醒剤の所持で警察に逮捕されるケースとしては、多い方ではないでしょうか。
数年前まで薬物捜査を担当していた元警察官によると「覚醒剤の常習使用者は、肌が乾燥してカサカサになっていたり、目の下に大きなクマがあったりする身体的な特徴の他、注射痕を隠すために夏場でも長袖を着ていたりします。また覚醒剤の副作用として注意力が散漫になるので、傷だらけの車に乗っていたり、駐車方法が雑だったりします。こういった覚醒剤を使用している人は分かりやすい特徴があるので警察官も職務質問しやすいのです。実際に私も、現役時代に何度かこういった特徴の者を職務質問しましたが、8割ぐらいの確率で覚醒剤の所持や使用で逮捕したり、過去に覚醒剤の前科がある人でした。ただ最近は覚醒剤以外の違法薬物も広く出回っていますし、使用方法も電子タバコを使って使用するなど多様化していますので、警察官は見た目だけで覚醒剤の使用や所持を見分けるのは難しいのではないでしょうか。」との事です。

職務質問

ところで職務質問って応じなければいけないのですか?
これはよくある質問ですが、職務質問はあくまでも任意で、警察官は強制的に職務質問をすることはできません。
所持品検査や、車の中を調べる車内検索も同じです。
ですから「職務質問に応じたくない。」というのであれば断ることもできますが、警察官からすると「何かやましい事があるから拒否するのでは・・・。」と勘ぐってくるのも事実で、ハッキリと断ったからといってすぐに警察官が諦めるとは考えられません。
大切なのは、「ノー」と言い続けることで、場合によってはスマートホンでその様子を録画することです。
決して、警察官に行く手を遮られたり、身体を掴まれたからといって警察官を突き飛ばしたりといった暴行をしてはいけません。
これをしてしまうと公務執行妨害罪としてその場で逮捕される可能性があります。
ちなみに行き過ぎた職務質問や、所持品検査、車内検索で覚醒剤等の違法薬物が押収されたり、その後に任意採尿されて覚醒剤反応が出たとしても、その後の裁判で違法性が認められれば、押収された覚醒剤や、採尿された尿の証拠能力が否定されることがあります。

覚醒剤の所持で逮捕されると

覚醒剤の所持で現行犯逮捕されると、まずは警察署に連行(引致)されて、その後は留置場に収容されて、少なくとも10日間の勾留が決定される可能性が高いです。
警察署に連行(引致)されてからは、覚醒剤の使用も疑われて採尿をされるので、採尿された尿から覚醒剤の成分が検出されると覚醒剤の使用でも取調べを受けることになります。
覚醒剤の所持と使用は別の罪になるので、勾留期間が20日に延長されたり、場合によって再逮捕されることもあり、身体拘束の時間が長くなるでしょう。
覚醒剤の所持で警察に現行犯逮捕された場合、押収された覚醒剤の量が非常に微量であったり、そもそも押収された覚醒剤は別人の物であった等の特別な理由がない限りは起訴される可能性が高いです。
覚醒剤の所持については、法定刑(10年以下の懲役)に罰金刑の規定がないので、起訴されてしまうと、無罪か、執行猶予付きの判決を得ない限りは刑務所に服役しなければなりません。

覚醒剤の所持で現行犯逮捕されたら

ご家族、ご友人が覚醒剤の所持で警察に現行犯逮捕された場合は、すぐにでも薬物事件に精通した弁護士を派遣し、これまでの経緯を整理し、今後の対策を講じることをお勧めします。
逮捕までの捜査が適正に行われているのかどうかは、専門の弁護士にしか判断できない場合もありますし、そういった違法捜査の証拠は、時間の経過と共に消滅していくので、早い段階で弁護士に相談することが重要となります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、薬物事件で逮捕された方のもとに弁護士を派遣する初回接見サービスをご用意しておりますので、是非ご利用ください。

四日市市内で逮捕 職務質問によって大麻所持が発覚

2023-11-22

職務質問によって大麻所持が発覚し、四日市市内で逮捕された事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

事件内容

愛知県内に住むAさんの息子(26歳、会社員)は、三重県四日市市内で一人暮らしをしています。
昨夜、その息子から電話があり、「四日市内で職務質問を受けている。大麻が見つかったのでこの後逮捕される。」と一方的に告げられて電話が切断されました。
すぐにAさんから息子に電話しましたが、電源が切られておりつながることはありませんでした。
(フィクションです。)

 

四日市市内の警察署

四日市市内には、警察署が3署あります。

四日市北警察署
三重県四日市市松原町4-32
059-366-0110

四日市南警察署
三重県四日市市新正5-5-5
059-355-0110

四日市西警察署
三重県三重郡菰野町大字大強原3241
059-394-0110

何処の警察署に連行されるかは、どこで逮捕されるかによります。
通常逮捕によって逮捕される場合、逮捕後に連行する警察署(引致場所)は、逮捕地を管轄する警察署か、逮捕状に記載の警察署(捜査を担当する警察署)であることがほとんどですが、今回のように職務質問によって発覚した大麻所持事件の場合は、職務質問を受けている場所が逮捕場所となるケースが多く、逮捕後は、逮捕場所を管轄する警察署に連行(引致)されるのが通常です。

職務質問によって大麻所持が発覚すると

絶対と言っていいほど、警察官は、職務質問の際に、所持品検査を行います。
当然のことですが、所持品検査も、職務質問と同様に、応じるか、断るかはあなた次第です。
そして職務質問からの所持品検査で大麻所持が発覚すると、まずその場でその大麻を簡易鑑定されます。
その簡易鑑定の結果が陽性となるとその場で現行犯逮捕されて、警察署に連行(引致)され、その後警察署で取調べを受けます。
そして取り調べが終了すると、留置場に収容されるでしょう。

どういった取調べを受けるの?

ところで大麻所持で警察に逮捕されると、その後の取り調べでどういった事を聞かれるのでしょうか?
大きく分けると、取調べを受ける内容は
①被疑者自身のこと(身上関係)
②事件について
の2通りです。
①については、何処で生まれたのかに始まり、簡単な経歴、資力、財産についてなどを聞かれて、答えた内容が調書に記載されます。
事件と何の関係があるのか?と疑問に思われる方が多いかと思いますが、身上関係の調書に記載された内容が、その後の手続きに影響を及ぼすこともあるので、署名、指印する際は、記載内容をしっかりと確認しましょう。
②については違法薬物を使用してきた経緯に始まり、押収された大麻の入手経路、大麻の使用歴等多岐に及び、勾留決定後に時間をかけて取調べを受ける事がほとんどです。

大麻事件に強い弁護士

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、三重県内の薬物事件即日対応している法律事務所です。
ご自身が大麻所持事件を起こしてしまった方、Aさんのように、ご家族が大麻所持事件で警察に逮捕されてしまった方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の法律相談専用ダイヤル 0120-631-881(通話料無料)まで、お電話ください。

 

彼女に覚醒剤をうってあげたら…覚醒剤使用罪で逮捕

2023-10-24

彼女に覚醒剤をうってあげたとして、覚醒剤使用罪で逮捕された事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。 

事件内容

無職Aさんは、出会い系サイトで知り合った女性と恋仲になり交際を始めました。
彼女は、Aさんと交際する前から覚醒剤を使用しており、最近は、Aさんも覚醒剤を使用するようになりました。
そんなある日、伊勢市内で警察官の職務質問を受けたことが発端となって、覚醒剤使用の容疑で三重県伊勢警察署逮捕されてしまったのです。
Aさんは、彼女が逮捕される三日前に、性交渉をする際に、彼女に頼まれて覚醒剤をうってあげており、その時に、Aさん自身も覚醒剤を使用していたので、Aさんは彼女の逮捕を知って、しばらく知人の家を泊まり歩き警察の捜査から逃れていました。
しかし彼女が逮捕されて2週間ほどしたある日、Aさんは友人の自宅にいたところを、覚醒剤取締法違反で逮捕されたのです。
その逮捕容疑は、彼女に覚醒剤をうってあげて使用したというものでした。
(フィクションです。)

覚醒剤使用罪

覚醒剤取締法で覚醒剤の使用を禁止しています。
覚醒剤の「使用」とは、覚醒剤を体内に摂取することです。
覚醒剤の使用方法に制限はなく、注射器で射って使用したり、火で炙って吸引して使用したり、中には覚醒剤をジュース等の飲み物に溶かして経口摂取する人もいます。
Aさんのように、他人の身体に覚醒剤をうってあげて使用した場合も、覚醒剤使用の罪に問われます。
また逆に、人に覚醒剤をうってもらって使用した場合も、同様です。

覚醒剤を使用した場合の罰則規定は「10年以下の懲役」です。
初犯であれば執行猶予付の判決となりますが、再犯の場合は、実刑判決の可能性があります。

覚醒剤をうってあげて逮捕

今回の事件で、Aさんは彼女に覚醒剤をうってあげたという、覚醒剤使用の罪に問われることになります。
彼女の覚醒剤使用事件の共犯として扱われるので、彼女と通謀することを避けるために逮捕された後は、勾留決定と同時に接見禁止となる可能性が高いでしょう。
また、逮捕された際に、Aさん自身も覚醒剤の使用容疑で採尿されると共に、関係先を捜索されるでしょう。
もしこの時の採尿で、Aさんの尿から覚醒剤成分が検出されたら、彼女に対する覚醒剤使用事件とは別に、Aさん自身の覚醒剤使用事件で捜査されることになります。

伊勢市内の薬物事件に強い弁護士

伊勢市内の薬物事件でお困りの方、覚醒剤をうってあげた人が警察に逮捕された方、刑事事件に強い弁護士をお探しの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

四日市市内の大麻所持事件 職務質問によって発覚

2023-08-16

職務質問によって発覚した四日市市内の大麻所持事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

職務質問によって大麻所持事件が発覚した事例

無職のAさんは、四日市市内の路上で三重県四日市西警察署の警察官から職務質問を受けました。
所持品検査を求められたAさんは、ズボンのポケットの中に数日前に友人から譲り受けた大麻を所持していたので、警察官の身体に体当たりをして逃走しました。
数百メートル走ったところで警察官に捕まったAさんは、公務執行妨害罪の容疑で現行犯逮捕され、その後に、大麻の所持違反でも逮捕されてしまいました。
(フィクションです)

職務質問

警察官は、異常な挙動その他の周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者を停止させて質問することができます。
これが「職務質問」ですが、大麻所持事件のような違法薬物に関する事件は職務質問によって発覚するケースが少なくありません。

職務質問って強制ですか?

職務質問に強制力はないので、拒否することができます。
しかし、警察官は拒否されたからといって「あっそうですか」などとあっさり拒否を認めてくれるわけではなく、逆に、拒否することによって、何か疑わしい事情・理由があるだろうと疑われ、追及は厳しくなります。
また、職務質問から逃れようとしても、警察官が行く手に立ち塞がってそれを許してくれません。
それって違法なのでは・・・?と思われる方がいるかもしれませんが、職務質問は、ある一定の有形力の行使が認められているので、即座に違法となるわけではありません。
職務質問から逃れようと逃走した人の腕を掴む行為や、飲酒運転の疑いのある車の中に警察官が手を入れてエンジンを停止させる行為等が、職務質問に付随する行為として認められていることを考えると
・職務質問を受けている者の前に立ち塞がってその場にとどめおく行為
・職務質問の現場から離れる者について行くなどの行為
などは、職務質問に付随する行為として認められる可能性が極めて高いでしょう。

職務質問の対処

警察官から職務質問を受けた際は、毅然とした態度で、意思を明確に告げることをお勧めします。
特に所持品検査については、ハッキリと「検査を拒否します。」と言わなければ、所持品検査を容認したと捉えられる可能性がありますので注意してください。
また違法な職務質問や、所持品検査が後の刑事裁判で争点となることがよくありますが、警察官の違法性を立証する証拠が乏しく、主張が認められないことがほとんどです。
そういった事態に陥らないためにも、警察官から違法な職務質問を受けた場合は、音声や、動画を残しておくことをお勧めします。

職務質問と公務執行妨害罪

職務質問の際、警察官に暴行などを加えて公務執行妨害罪で逮捕される事件がよくあります。
公務執行妨害罪は、公務員(警察官など)が職務の執行中、公務員に対して暴行又は脅迫を加えた場合に成立する犯罪で、その法定刑は「3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金」です。

公務執行妨害罪が成立するには、公務員の職務は適法であることが条件とされています。違法な公務については保護する必要がないからです。
職務質問をした警察官に対する公務執行妨害事件においても、その職務質問が正当に行われていることが前提となるので、警察官の職務質問が違法であった場合は、その警察官に対して暴行・脅迫を加えていたとしても公務執行妨害罪は成立しない可能性があります。

四日市市内の刑事事件を扱っている法律事務所

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、職務質問など警察官の違法捜査を発端とする刑事事件に対するご相談を、年中無休で受け付けております。
刑事事件でお困りの方はフリーダイヤル0120-631-881までお気軽にお電話ください。

【津市内の薬物事件】覚醒剤100グラム所持で逮捕 営利目的とは

2023-07-16

【津市内の薬物事件】覚醒剤100グラム所持で逮捕 営利目的とは

覚醒剤100グラム所持で逮捕された津市内の薬物事件を参考に、覚醒剤の営利目的について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

参考事件

覚醒剤の密売人Aは、覚醒剤100グラムを所持していたとして、覚醒剤の所持の疑いで三重県津警察署逮捕されました。
覚醒剤の営利目的所持を疑われているAは、刑事事件に強い弁護士を選任しました。
(フィクションです。)

覚醒剤取締法

覚醒剤取締法で禁止している覚醒剤の所持には①単純(非営利目的)所持②営利目的所持の2種類があります。

①単純(非営利目的)所持
覚醒剤を単純(非営利目的)所持すれば「10年以下の懲役」が科せられるおそれがあります。
初犯であれば、執行猶予付きの判決となるのがほとんどですが、再犯の場合は実刑判決となる可能性が高くなります。

②営利目的所持
覚醒剤の所持に営利目的が認められると「1年以上の有期懲役(情状により500万円以下の罰金)」が科せられるおそれがあります。
単純(非営利目的)所持とは異なり、非常に重い罰則が規定されており、初犯であっても長期実刑の可能性のある非常に厳しい犯罪です。

営利目的とは

営利目的とは、覚醒剤を所持する動機、目的が、覚醒剤を販売、譲渡することで財産上の利益を得たり、第三者に得させるためであることです。
以下のような状況があれば営利目的の所持を疑われます。

①所持する量
覚醒剤は、一回の使用量が約0.02グラムだといわれています。この量を大きく上回る場合は営利目的の所持が疑われます。

②覚醒剤以外の所持品
覚醒剤は2~3回分の量を、「パケ」と呼ばれるチャック付きのポリ袋に入れて密売されるケースが多いため、小分けするためのパケを大量に所持していたり、小分けする量を計る電子計り等を所持していた場合は、営利目的の所持が疑われます。

③密売事実
販売を裏付けるメモや、メールのやり取りが発覚したり、実際に購入者が捕まったりしている場合は、営利目的の所持が疑われます。

覚醒剤所持事件に強い弁護士

津市の薬物事件でお困りの方、ご家族、ご友人が覚醒剤の営利目的所持で警察に逮捕されてしまった方は、一刻も早く、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の刑事事件に強い弁護士を選任する事をお勧めします。
薬物事件に関するご相談は
フリーダイヤル 0120-631-881(通話料無料)
までお電話ください。

三重県いなべ市の証拠隠滅事件で逮捕された

2023-07-02

三重県いなべ市の証拠隠滅事件で逮捕された

三重県いなべ市証拠隠滅事件で逮捕された場合について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【刑事事件例】

三重県いなべ市に住むAさん(65歳)は、Aさんの娘であるBさん(45歳)が三重県いなべ警察署の警察官により覚醒剤取締法違反の容疑で尿の提出を求められた際、Bさんの尿検査で陽性反応が出るのを免れるため、Bさんの尿を廃棄した上、自身の尿を提供しました。
このとき、BさんはAさんに尿をすり替えるようそそのかしたといいます。
しかしその後の捜査により、まずBさんが三重県いなべ警察署の警察官により覚醒剤罪取締法違反の容疑で逮捕されました。
程なくして、Aさんも三重県いなべ警察署の警察官により証拠隠滅罪の容疑で逮捕されました。
Aさんの夫は、今後Aさんがどのようになるのか心配をしています。

【証拠隠滅罪とは】

刑法104条
他人の刑事事件に関する証拠を隠滅し、偽造し、若しくは変造し、又は偽造若しくは変造の証拠を偽造した者は、2年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。

証拠隠滅罪は、国の刑事司法作用を保護法益とする犯罪です。
すなわち、証拠隠滅罪は刑事裁判における適正な証拠の利用を妨げることを禁止した犯罪です。

証拠隠滅罪で禁止されている行為は、①証拠の隠滅、②証拠の偽造・変造、③偽造・変造された証拠の使用の3つです。

まず、①証拠の隠滅とは、証拠の顕出を妨げもしくはその効力を滅失・減少させる一切の行為をいうとされています。
この証拠の隠滅には、証拠物の物理的破壊はもちろん隠匿も含まれると考えられています。

次に、②証拠の偽造とは、実在しない証拠を実在するかのように作出することをいいます。
また、証拠の変造とは、既存の証拠に改ざんを加えて証拠としての効力に変更を加えることをいいます。

最後、③偽造・変造された証拠の使用とは、偽造・変造された証拠を、それと知りつつ、捜査機関又は裁判所に提出することをいいます。

刑事事件例では、Bさんの尿は、Bさんが疑われている覚醒剤取締法違反事件に関する証拠に該当します。
そして、Aさんは証拠であるBさんの尿を流しています。
よって、このAさんの行為は証拠を物理的に滅失させる行為であるとして、証拠隠滅罪における「隠滅」に該当すると考えられます。

以上より、Aさんには証拠隠滅罪が成立すると考えられます。

【証拠隠滅事件(共犯)で逮捕された場合】

刑事事件例では、BさんはAさんに尿をすり替える(証拠を隠滅する)ようそそのかしています。
このとき、Bさんには証拠隠滅罪の教唆犯が成立すると考えられます。
これは、刑法61条は、「人を教唆して犯罪を実行させた者には、正犯の刑を科する。」と規定しているからです。

Bさんに証拠隠滅罪の教唆犯が成立するとき、AさんとBさんは共犯関係にあるといえます。
そして、共犯関係にある被疑者の方たちはそれぞれ別の留置施設に収容されることが通常です。
これは、被留置者の留置に関する規則9条により、「共犯者その他関連する事件の被疑者を留置するに当たっては、できるだけ各別に収容し、通謀を防止しなければならない。」と規定されているからです。

Aさんは三重県いなべ警察署の警察官により逮捕されていますが、三重県いなべ警察署の留置施設に収容されるのではなく、三重県内の別の警察署の留置施設に収容される可能性があるといえます。
こうした場合、逮捕された人がどの警察署に留置されるのか分からずにご家族が面会に行けなかったり、ご家族が行きづらい警察署に留置されてしまったためにご家族が会いに行けず事情を知ることができなかったりということも考えられます。
刑事弁護士に相談・依頼することで、弁護士が警察と連絡を取り、被疑者の方が留置されている留置施設に速やかに接見に向かい、証拠隠滅事件について事情を聞いたり、専門的な観点から助言をしたりすることが期待できます。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
三重県いなべ市証拠隠滅事件逮捕された場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までご相談ください。

大麻所持で逮捕 鈴鹿警察署に弁護士を派遣

2022-11-11

鈴鹿警察署に大麻所持で逮捕された方のもとに弁護士を派遣する初回接見サービスについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

大麻所持で逮捕

大学生のAさんは、知人から譲り受けた大麻を使用し、その残りを車の中に隠し持っていました。
そんな中、三重県鈴鹿市で物損事故を起こしてしまい、事故処理の際に、三重県鈴鹿警察署の警察官に大麻が見つかってしまったのです。
咄嗟にAさんは、警察官に対して「知人から貰った合法ドラッグ」だと嘘をつきました。
そうしたところ、警察官から「鑑定するので提出するように。」と言われ、Aさんはそれに従いました。
そしてこの事故から1ヶ月近く経って、Aさんは大麻所持の容疑で三重県鈴鹿警察署逮捕されました。
逮捕を知ったAさんの両親は、三重県鈴鹿市の薬物事件を扱っている、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所初回接見サービスを利用しました。
(実話に基づいたフィクションです。)

大麻所持事件

説明するまでもなく「大麻」違法薬物です。
大麻に関しては、大麻取締法という法律で規制されており、その法律の中で、大麻の所持や栽培、譲渡、譲受、輸出入等が禁止されています。
Aさんの行為は「大麻の所持罪」となります。

大麻所持で逮捕されるパターン

大麻所持罪で警察に逮捕されるケースは大きく分けて2パターンがあります。
それは、現行犯逮捕通常逮捕です。
現行犯逮捕とは、大麻を所持していることが発覚したその場で逮捕されることです。
よくあるケースとしては、警察官の職務質問によって大麻が見つかったり、Aさんのように別件を警察官が取り扱った際に大麻が見つかってしまうパターンですが、こういったケースの他に、自宅等の関係先を捜索差押え(ガサ)されて、そこで大麻が見つかってしまうというパターンもあります。
何れにしても、警察官がその場で簡易鑑定を行って、陽性反応を示した時点で現行犯逮捕されます。
続いて通常逮捕されるケースですが、これは、警察官が発見した大麻をその場で簡易鑑定せずに、一旦押収し、後日鑑定した結果をもって逮捕することです。
この場合、大麻の鑑定は科学捜査研究所で行われることがほとんどで、逮捕の際は、裁判官の発した逮捕状が必要となります。

大麻所持で逮捕されたら・・・

ご家族が大麻所持で逮捕された場合は、すぐに弁護士を派遣することを検討しましょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、逮捕された方のもとに弁護士を派遣する 初回接見サービス を提供しています。
まずは
フリーダイヤル 0120-631-881
までお気軽にお電話ください。

三重県名張市の覚醒剤事件 採尿された方からの質問

2022-07-10

三重県名張市の覚醒剤事件において、警察に採尿された方からの質問について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

採尿された方からの質問

私は覚醒剤の前科があります。
昨日、三重県名張警察署の警察官に職務質問された際に任意採尿を求められたので、警察署に移動して自然排尿した尿を提出しました。
実は1週間前に友人からもらった覚醒剤を使用していたのですが、簡易鑑定では覚醒剤反応が出ずに帰宅することができました。
本鑑定では覚醒剤反応が出るのでしょうか?もし覚醒剤反応が出た場合、逮捕されますか?(この相談内容はフィクションです。)

この相談はフィクションですが、同じような内容の相談が、薬物事件に強い弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所によくあります。
今回は、この質問に薬物事件に強い弁護士がお答えします。

本鑑定で覚醒剤反応が出るのか?

採尿直後に、警察官が行う鑑定は、簡易鑑定です。
覚醒剤の使用直後からおおむね15日までの間に採尿された場合は、簡易鑑定で覚醒剤反応が出なかった場合でも、科学捜査研究所で行う本鑑定で覚醒剤反応が出る可能性はあります。

本鑑定で覚醒剤反応が出た場合逮捕されますか?

逮捕される可能性は非常に高いです。
覚醒剤の使用事件の取調べは、覚醒剤を使用した経緯や、覚醒剤の使用時期、使用量、使用方法だけでなく、覚醒剤の常習性や、使用した覚醒剤の入手先に至るまで幅広く行われるため、逮捕、勾留される可能性が非常に高いです。

採尿されてどれぐらいで逮捕されますか?

科学捜査研究所での本鑑定に要する時間や、逮捕状を請求するまでの時間が法律的に定まっていないことから、逮捕までの時間はハッキリとお答えできません。
採尿から数日後に逮捕された方もいますし、遅い方は採尿から1カ月以上経過して逮捕された方もいます。

このコラムをご覧の方で、三重県名張の薬物事件でお困りの方、覚醒剤の使用事件で警察に逮捕されるか不安のある方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

覚せい剤取締法違反で即決裁判手続

2021-07-30

即決裁判手続について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

~事例~
三重県伊賀警察署は、三重県伊賀市に住む自営業のAさんを覚せい剤取締法違反(覚せい剤所持)の容疑で逮捕しました。
Aさんは容疑を認めていますが、身体拘束が長期化すると自身が経営する店への影響が大きくなることを心配しており、どうにか早期に釈放とならないかと考えています。
逮捕の連絡を受けたAさんの妻も、早期釈放の可能性について弁護士に聞いています。
(フィクションです。)

覚せい剤取締法違反事件において、逮捕後に勾留となる可能性は非常に高いと言えます。
覚せい剤の入手経路を明らかにし、売人などの関係者との接触を防ぐためにも、覚せい剤などの薬物事犯の被疑者の身柄を確保しつつ捜査を継続する必要があるからです。
また、覚せい剤取締法違反事件では、傷害事件や盗撮事件といった事件とは異なり、被害者が存在しません。
そのため、被害者との示談によって起訴猶予となることは見込めません。

覚せい剤取締法違反事件では、初犯であり、自己使用目的での少量の所持などであれば、即決裁判手続の対象となり得るでしょう。

即決裁判手続とは

通常の刑事裁判は、冒頭手続に始まり、証拠調べ手続を経て、当事者の最終の意見陳述を行い、終結して判決が言い渡されます。
このような通常の公判手続を簡略化したものに、「即決裁判手続」というものがあります。
即決裁判手続とは、事案が明白であり、軽微で争いがなく、執行猶予が見込まれる事件について、速やかに公判期日を指定して相当な方法により審理を行い、原則として即日に執行猶予判決を言い渡す手続です。

即決裁判手続の要件は、

①事案が明白であり、かつ、軽微であること、証拠調べが速やかに終わると見込まれるなど、即決裁判手続で審理するのが相当と認められる事件であること。

②死刑、無期、短期1年以上の懲役または禁錮にあたる罪ではないこと。

③被疑者の書面による同意があること。

④被疑者に弁護人があるときは、弁護人の書面による同意があるか、少なくとも意見を留保していること。

の4つです。
これらの要件を満たす場合に、検察官は即決裁判手続の申立てを行います。

即決裁判手続の特徴のひとつに、手続の迅速性があげられます。
即決裁判手続は、起訴からできるだけ早い時期に公判期日が指定され、原則として1回の審理で即日執行猶予判決を言い渡されます。
また、即決裁判手続では、必ず執行猶予判決となることも大きな特徴です。
被告人としては、起訴後速やかに公判が開かれ、執行猶予判決が言い渡されますので、捜査段階から身体拘束を受けている場合には、早期の釈放というメリットがあります。

他方、手続の迅速性と関連して、即決裁判手続では、通常の刑事裁判における証拠調べの方法が大幅に緩和されています。
また、即決裁判手続による審理でなされた判決については、事実誤認を理由とする控訴・上告は認められないという重大な効果が生じてしまう点に留意が必要です。

即決裁判手続には、メリット・デメリットがありますので、事前に弁護士をよく相談し、捜査段階で検察官に即決裁判の申立てをするよう働きかけるべきか否かを検討する必要があるでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、薬物事犯を含めた刑事事件・少年事件を専門に扱う法律事務所です。
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